唐突ですが、世界地図をイメージする時にどんな構図が頭に浮かびますか?たぶん下記のような構図が思い浮かぶのではないでしょうか。
【地図A】太平洋(日本)が中心に位置
出典:世界地図|https://www.abysse.co.jp/maps
太平洋(日本)が真ん中にあり、左側にユーラシア大陸、右側にアメリカ大陸があるという構図が頭に浮かぶと思います。自国の視点から世界を見るのは、まったくもって正しいですし、当たり前のことだと思います。ただ、私の場合、上記の【地図A】に加えて、グローバルな経済や金融市場の動きを整理するために、下記の【地図B】も用意しています。
【地図B】アメリカが中心に位置
出典:世界地図|https://www.abysse.co.jp/maps
極論すると、これが私の金融版世界地図のイメージになります。
まず、世界の中心には、基軸通貨国のアメリカ合衆国。次に、東海岸から大西洋を挟んだ向こうに世界第2の通貨を持つユーロ圏。その反対側の西海岸から太平洋を挟んだ向こうにアジアがある。そして、上記の構図の中で、アメリカの中央銀行や金融市場の動きが世界に波及する。そういう見方です。
国別のレベルに解像度を上げてお話をすると、アメリカ合衆国が世界の中心。それに対峙するようにEUがあり、その中心はドイツとフランス。反対側のアジアには、GDP2位の中国が金融センターである香港を擁している。
さらには、ヨーロッパではイギリスが、アジアでは日本がそれぞれ独自の地位を保っている。この北半球の6つの国を通して全体の流れをつかむ。(南半球のいわゆるグローバルサウス等を含め)その他の国については、6つの国とは別に必要であれば見る。そういう整理をしています。
私は、実感として、【地図B】のイメージを持つことで、頭の中が割とクリアになった気がします。金融市場は世界中でつながっていますので、色々な国の情報が大量に発信され、自分の中で整理しづらいことも多いと思います。そうしたことへの対策として、メリハリをつけた自分用の世界地図を持つことは有効なのではないか、と思います。